Mozillaがオープンソースプロジェクト報奨制度「Open Source Support Program」を発表、100万ドルを投資

 Mozillaは10月23日、Mozillaに関連するオープンソース・フリーソフトウェアを支援する「Mozilla Open Source Support Program(MOSS)」を発表した。合計100万ドルを用意し、プロジェクトを財務的に支援する。

 Open Source Support Programは、オープンソース・フリーソフトウェアを支援する報奨プログラム。これまでMozillaが設けてきた補助金プログラムを体系化するものと位置付けている。

 具体的には、Mozillaの取り組みに貢献するオープンソース/フリーソフトウェアプロジェクトのコミュニティに対し2種類のアワードを設ける。1つは「還元」、もう1つはMozillaからの財務支援によりプロジェクト開発を進める「前進」の2つで、アワードの名称は後に決定する。あわせて、オープンソース・フリーソフトウェアのセキュリティプログラムにも注目するとしている。賞金はまずは合計100万ドルを用意する。今後、プログラムの発展にあわせて変更する可能性があるとしている。

 まずは「還元」プログラムの実装を開始するとのことで、目標では12月12日までにMozillaが関係するプロジェクト10種を選び、資金の授与を行いたいとしている。すでにMozillaと密な関係にある開発者に呼びかけを開始しているという。

 Mozilla Open Source Support ProgramのWikiページにはMozillaが利用しているプロジェクトとして、Angular、Apache Server、Clang/LLVM、Docker、Pythonなど多数のプロジェクトがリストされている。

 Mozillaの会長Mitchell Baker氏はアワードを進める背景として、「オープンソース・フリーソフトウェアはMozillaが目指すインターネットとオンラインライフの重要な部分を占めている」と説明している。

Mozilla
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