Mozillaが開発者向けnode.jsモジュール「node-firefox」を公開
2月5日、Firefoxの開発者向け機能であるリモートデバッグプロトコルをNode.jsから利用するためのツール集「node-firefox」がリリースされた。統合開発環境(IDE)よりもターミナルを好む開発者向けのツールという。
2月1日までベルギーで開催されたフリー/オープンソースソフトウェア開発イベント「FOSDEM 2015」で発表されたもの。Mozillaが進めるモバイルプラットフォーム「Firefox OS」向けのアプリケーション開発を容易にすることを目標としており、最終的には、ブラウザデバッグのためのアドオン「Valence」(Firefoxツールアダプタ)経由でコマンドラインからWebブラウザの制御やデバッグを可能にすることを目指す。
Firefoxのランタイムにはリモートデバッグサーバーが備わっている。デフォルトではセキュリティ上の理由から無効化となっているが、有効にすることでアプリケーションのインストールやコンソールへのアクセスなど、さまざまな機能を利用できる。
node-firefoxでは「find-ports」や「find-simulators」、「start-simulator」、「connect」、「find-app」、「install-app」、「uninstall-app」、「launch-app」、「reload-css」といったNode.jsモジュールが提供され、これらを利用することでパッケージングされたアプリケーションのインストールや、gulpとBrowserihyを利用したアプリケーションの構築などが可能になる。
node-firefoxはプロジェクトのWebサイトより入手できる。ライセンスはMozilla Public License 2.0。まだコードレビューの段階で、今後さまざまなプラットフォーム(シミュレータを含む)でのテストを行うという。現在公開されているモジュールの多くはMac OS Xをサポート、一部のモジュールはLinux(Ubuntu)でも利用できる。Windows対応については明らかにしていない。
node-firefox
https://github.com/mozilla/node-firefox