「Apache Hadoop 2.5」リリース、HDFSでの拡張ファイル属性サポートやYARN APIの強化などが行われる
Apache Hadoop開発チームは8月15日、「Apache Hadoop 2.5」をリリースした。バージョン2系の最新安定版となり、バグ修正や細かい機能強化が行われている。
Apache HadoopはMapReduceアルゴリズム実装を含む大規模データ向けの分散処理フレームワーク。米Yahoo!や米Facebook、米Twitterなど多数の企業で導入実績を持つ。現在、Apache Software Foundationのトップレベルプロジェクト(TLP)として開発が進んでいる。
バージョン2.5は2013年10月に正式リリースされたバージョン2系の最新安定版。4月に公開された2.4に続くリリースとなる。
新機能として、HDFS(Hadoop Distributed File System)上における拡張ファイル属性のサポートやWebUIの改善、Application Timeline Server(ATS)のセキュリティ強化、MapReduceフレームワーク「YARN」を操作するためのREST APIの強化などが行われた。また、バグ修正も行われている。
HDFSではPOSIXスタイルの拡張ファイル属性がサポートされたほか、HDFSデーモンを操作するためのWebベースのユーザーインターフェイスが一新された。Hadoop Metricsではモニタリング・分析ツールの「Graphite」に直接書き込みできるようになり、YARNのタイムラインストアではKerberos認証機能が統合されている。
Apache Hadoop 2.5はプロジェクトのWebサイトより入手できる。2系のほか、1.2系、NameNode HA機能のない0.23系もある。
Apache Hadoop
http://hadoop.apache.org/