さまざまなプロトコルに対応するデータ転送ライブラリ「cURL 7.37」リリース

 5月21日、データ転送ライブラリ「cURL」の最新版「cURL 7.37.0」がリリースされた。IPv6対応の強化などが特徴となる。

 cURLはClient for URLsの略で、さまざまなインターネットプロトコルに対応するデータ転送ライブラリ。C言語で実装されており、コマンドラインツールの「curl」やライブラリ「libcurl」などから構成される。HTTPやHTTPS、FTP、SCPといったファイルのやり取りに広く使われているプロトコルだけでなく、GophoerやIMAP、SMTP、POP3といったプロトコルにも対応する。さまざまな認証機構にも対応するほか、ファイル転送の一時中止/再開やプロキシサポートといった機能も用意されている。

 cURL 7.37では、新たにIPv6ゾーン識別子がサポートされた。また、「–proxy-header」オプションが追加され、Windows SSPI経由でDIGEST-MD5のサポートが加わった。non-blocking SSLハンドシェイクの実装や、Visual Studioプロジェクトファイルの改善なども行われている。IMAPではFETCHコマンド、メールボックス検索のSEARCHコマンドのサポートを拡大した。

 バグも修正し、サーバーがAUTHをサポートしない場合にログインを拒否される問題や、RFC-821ベースのサーバーでログインが拒否される問題が改善された。このほか、IPv6をglobパターンに変換するバグなど、多数の修正も加えられている。

 cURLのソースコードおよびWindowsやMac OS X、Linux向けなどのバイナリパッケージはプロジェクトのWebサイトから入手できる。ライセンスはMIT License。

cURL
http://curl.haxx.se/