「Linux Mint 16」のKDE版とXfce版がリリース

 12月22日、使いやすいディストリビューションを目指し、Ubuntuをベースに独自の改良を加えたLinuxディストリビューション「Linux Mint 16」(開発コード「Petro」)のKDE版とXfce版がリリースされた。先に公開されたCinnamon版とMATE版に次ぐものとなる。

 Linux Mint 16は11月30日に登場した最新版。Linuxカーネル3.11と「Ubuntu 13.10」(「Saucy Salamander」)をベースとする。

 KDE版では8月に公開された「KDE 4.11」を採用した。ウィンドウマネージャ「KWin」でのマルチスクリーン対応、ファイルマネージャ「Dolphin」の性能とメモリ使用の強化、セマンティックストレージ技術「Nepomuk」の性能強化などの特徴を利用できる。また、ネットワーク共有をグラフィカルにマウントできるSamba Mounterを導入した。

 軽量さを特徴とするXfce版は、「Xfce 4.10」を採用した。メニューは「Whisker Menu 1.2」にアップデート、デフォルトで最近使ったアイテムを表示する、カスタムコマンド設定オプションなどの新機能を利用できる。「Pulse Audio」のサポートを強化した。引き続き「ALSA」を利用したいユーザーは切り替えて利用できる。

 他のエディションと共通の強化として、「MDM 1.4」のログイン画面、USBメモリ対応の強化、ソフトウェアマネージャの改善、性能の強化などが加わった。

 Linux Mint 16のKDEとXfceの各エディションは32ビットと64ビットに対応、プロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。

Linux Mint
http://www.linuxmint.com/