オープンソースの分散モニタリングシステム「Zabbix 2.2」がリリース

 ラトビアZabbixは11月12日、オープンソースの分散性能監視システム最新版「Zabbix 2.2」をリリースした。VMwareの仮想マシンモニタリングが可能となり、性能も大きく強化した。

 Zabbixはオープンソースのモニタリングソフトウェア。サービスやハードウェアの死活監視やリソース監視が可能で、監視結果をグラフで表示したり、監視対象の状態が変化した際にアラートメールを送信する、といった機能を持つ。監視画面にはWebブラウザでアクセスでき、監視は専用エージェントの利用のほか、SNMP経由での監視やポーリングによる監視も可能。ライセンスはGPLで、Max OS XやLinux、FreeBSD、OpenBSD、Solarisなど幅広い環境に対応する。Windowsマシンやハードウェアルーターといったネットワーク機器の監視も可能。

 Zabbix 2.2は7月に公開した2.1に続くメジャーアップデートとなる。性能が大きく改善され、バリューキャッシュの導入によりトリガー処理が高速となったほか、データ送信プロセスなども最適化した。履歴や設定キャッシュ関連のオペレーションでも性能を改善した。

 また、仮想マシンのモニタリングも可能となった。VMwareのvCenterとvSphereの両技術をサポート、仮想マシンの自動復旧、性能モニタリングなどが行える。Windowsエージェントでは、パフォーマンスカウンターに加えて、Windows Management Instrumentation(WMI)のネイティブサポートが加わった。

 このほか、データ収集向けのモジュールが導入され、カスタムスクリプトに加えてエージェント、サーバーなどでモジュールを利用してデータを収集できるようになった。アップデート時に自動でデータベース構造を更新する機能など、それ以外にも多数の機能強化が加わっている。

 Zabbix 2.2はZabbixのWebサイトより入手できる。

ラトビアZabbix
http://www.zabbix.com/