無料プランから運用できるWindows Azure Webサイト/モバイルサービス正式運用開始

 マイクロソフトのパブリッククラウドサービスであるWindows Azureにおいて、6月27日より「Web サイト」および「モバイルサービス」の正式運用が開始された。

 「Web サイト」は、Webサイト運用向けに整理されたPlatform as a Service (PaaS)型のソリューション。あらかじめPHP、.NET Framework (ASP.NET) 、node.jsが組み込まれ、これらを利用するWebサイトはそのままWindows Azure Web サイトで運用できるようになっている。また、WordPress、Drupal、DotNetNukeなどのオープンソースのCMSが準備されており、数回のクリックでサイト公開ができるように整備されている。

 「Web サイト」の費用は以下の表1のとおりで、カスタムドメイン名を使用せず小リソースであれば費用なしでも利用を開始できる。

表1 Windows Azure Webサイト価格
料金プラン無料共有占有(サイズSの場合)
費用無料1.08円/時
約800円/月
8.31円(6.65円)/時
約6,000円/月(約5,000円/月)
※括弧内は7/31までのキャンペーン
カスタムドメイン名×
サイト数10100100
ストレージ1GB1GB10GB
受信データ転送無料無料無料
送信データ転送最大165MB/日通常料金(~5GB/月無料、以降従量)通常料金(~5GB/月無料、以降従量)

 「モバイルサービス」は、スマートフォン向けのアプリケーションやクライアントアプリケーションのバックエンドを数分で作成することを目的としたPaaS型のソリューション。バックエンドデータベースの作成、カスタムアクセスAPIが提供される。Windowsストアアプリ、Windows Phone、iPhone、Androidといったさまざまな端末へのプッシュ通知の統合のほか、Microsoftアカウント、Facebook、Twitterなどのアカウントを用いたユーザー認証機能の構成など、一般によく行われる開発作業を合理化できるようにしている。

 「モバイルサービス」の費用は以下の表2のとおり。SQLデータベースの費用(20MBまで1年間無料、追加容量は通常料金)は必要だが、それ以外の部分では無料のプランも用意されている。

表2 Windows Azure モバイルサービス価格(7月31日までは無料)
料金プラン無料スタンダード(月額)プレミアム(月額)
費用無料2,076円/ユニット16,525円/ユニット
API呼び出し500,000回1,500,000回/ユニット15,000,000回/ユニット
アクティブデバイス100無制限無制限

Windows Azure Webサイト
http://www.windowsazure.com/ja-jp/services/web-sites/

Windows Azure モバイル サービス
http://www.windowsazure.com/ja-jp/services/mobile-services/