「OpenBSD 5.2」リリース、pthreadがカーネルレベルスレッドに変更される

 OpenBSD開発チームは11月1日、4.4BSDから派生したUNIX OS「OpenBSD」の最新版「OpenBSD 5.2」をリリースした。pthreadsにおけるカーネルレベルスレッドへの変更やハードウェアサポートの強化など、多数の機能が追加されている。

 OpenBSDは堅牢なセキュリティを特徴とするUNIX OS。半年ごとに最新版をリリースしており、OpenBSD 5.2は5月に公開されたバージョン5.1に続くリリースとなる。大きな変更点としては、pthreadsによるスレッド機構が従来のユーザーレベルスレッドからカーネルレベルスレッドに変更されたことが挙げられる。これにより、マルチスレッドプログラムは複数のCPUやコアをより有効に利用できるようになる。また、スピンロックやバリアルーチンの追加、mutexなどの実装も行われている。

 ハードウェアサポートも改善され、x86アーキテクチャでのハイバネーションサポートやタッチパッドサポート、新ハードウェアのサポート追加などが行われている。

 ソフトウェア関連ではHTTPサーバー「nginx」や「SQLite 3.7.13」の追加、OpenSSLにおけるSSLv2の無効化、realloc(3) の性能改善、仮想メモリ割当のuvmの改善など多数の変更がある。デスクトップ環境としては「GNOME 3.4.2」および「KDE 3.5.10」、「Xfce 4.10」が提供され、主要なソフトウェアとしてはオフィススイート「LibreOffice 3.5.5.3」、やテキストエディタ「Emacs 21.4/22.3/23.4」および「Vim 7.3.154」、Webブラウザ「Firefox 3.5.19/3.6.28/13.0.1」および「Chromium 20.0.1132.57」などを含んでいる。PHPやPython、Ruby、Lua、Goといった言語環境もアップデートされている。

 OpenBSDのインストール用CD/DVD ISOイメージはOpenBSDプロジェクトのWebサイトなどから入手できる。また、OpenBSDはリリース時に「リリースソング」を公開するのが恒例となっているが、今回のリリースソングは「Aquarela do Linux!」。MP3およびOGG形式で公開されており、こちらもOpenBSDのWebサイトからダウンロードできる。

OpenBSD
http://www.openbsd.org/