サーバー管理ツール「Juju」向けのWeb UI「Juju GUI」、OpenStackクラウドの実装や管理にも対応

 英Canonicalは10月16日、サーバー管理ツール「Juju」をWebブラウザから操作できる「Juju GUI」をリリースした。Jujuによるサーバー管理をGUIで容易に行えるという。

 Jujuは「サービス実装・オーケストレーションフレームワーク」と呼ばれる管理ツールで、複数の物理/仮想サーバーを一括管理できる。「charm」と呼ばれる事前設定済みのサービスを組み合わせて利用できるのが特徴で、管理者はJujuを利用して複数のサーバーを一括設定できる。CanonicalはJuju用のcharmを集めた「Juju Charm Store」も提供している。Jujuはベータ版が「Ubuntu 12.04」で導入されており、JujuそのものはAGPLで公開されている。

 今回発表された「Web UI」は、コマンドラインツールではなくGUIを使ってJujuを操作するインターフェイス。ソフトウェアのデプロイ、デプロイステータスの確認、インスタンス間での関係定義といったサービスのデプロイや管理に必要な作業が行える。Infrastracture as a Service(IaaS)型クラウドサービスとの併用も可能で、Canonicalの創業者、Mark Shuttleworth氏は米国で開催中の「OpenStack Developer Summit」でOpenStackベースのクラウドに対しJuju GUIを使ってデプロイや管理を行うデモを行ったという。

 Juju GUIはCanonicalのプロジェクトホスティングサイトLaunchPadで公開されている。ライセンスはGPLv3。

英Canonical
http://www.canonical.com/

LaunchPadのプロジェクトページ
http://launchpad.net/juju-gui