Pascal向けビジュアルプログラミング環境「Lazarus」、ついにバージョン1.0に

 クロスプラットフォームのPascal向けビジュアルプログラミング環境「Lazarus」の開発チームは8月29日、初の正式版「Lazarus 1.0」を公開した。PascalおよびObject Pascalに対応する開発環境で、クロスプラットフォームのPascalコンパイラ「Free Pascal Compiler」やGUIライブラリ「Lazarus Component Library」などと組み合わせて利用できる。

 LazarusはPascalコンパイラ「Free Pascal」向けのビジュアルプログラミング環境。x86やx64、PowerPC、ARMなどのアーキテクチャに対応する。「Delphi」に似た開発環境で、PascalおよびObject Pascal開発者がIDEやRADツールとして利用できる環境を目指す。ライセンスはLGPLv2。

 2000年代中頃にバージョン0.9がリリースされて以来、長らくバージョン0.9系のリリースが続いていたが、今回晴れてバージョン1.0がリリースされる運びになった。「安定版リリース」との位置付けで、GUIライブラリである「LCL」(Lazarus Component Library)のアップデートも行われている。Free Pascal Compiler(FPC)はバージョン 2.6を利用する。

 IDEではエディタやデバッガに新機能や機能強化が加わり、メインのメニュー構造も一新した。プロジェクトとパッケージコンパイルのためのコマンドラインツール「lazbuild」も強化されている。

 LazarusはWindowsおよびMac OS X、Linux、FreeBSD向けのバイナリが提供されており、SourceForgeのプロジェクトページよりダウンロードできる。

Lazarus
http://lazarus.freepascal.org

Lazarusのダウンロード
http://sourceforge.jp/projects/sfnet_lazarus/