JavaScriptツールキット「Dojo」、バージョン1系最後のメジャーリリースとなるバージョン1.8がリリースされる

 The Dojo Foundationは8月15日、JavaScriptツールキット「Dojo 1.8」をリリースした。バージョン1系最後のメジャーリリースとなり、ドキュメントが大幅に強化されているほか、新コンポーネントの追加も行われている。

 Dojoはクロスブラウザ対応のJavaScriptライブラリ。豊富なUIウィジェットやJavaScriptアプリケーション開発を支援するさまざまなAPIを備えているのが特徴。

 Dojo 1.8は2011年12月にリリースされたバージョン1.7以来のメジャーリリースとなる。本リリースではドキュメントの充実・強化がテーマとされており、リファレンスガイドには1500以上の変更が加えられているという。また、JavaScriptベースのドキュメントパーサーモ導入されている。APIビューアも強化され、プロパティソース情報、モジュールのクロスリンクなどの機能が加わった。ただしチュートリアル関連についてはまだアップデート中で、数週間以内に作業完了の見通しとしている。

 新機能としては、「dojo/_base/xhr」モジュールに代わるクロスプラットフォームAJAXコンポーネントとして「dojo/request」が導入されている。XHR2やNode.jsなどをサポートするという。また、このコンポーネントの導入によってdojo/_base/xhrは非推奨となった。

 このほか、サーバーサイドのアプリケーションがURLを処理するのと同じような方式でクライアントサイドでもページ間ナビゲーションを行える「dojo/request」をはじめ、非同期コールバック向けの新アーキテクチャとなる「dojo/promise」や、「dijit/Destroyable」、「dojox/Calendar」といった複数のコンポーネントが追加されている。

 Dojo 1.8がサポートするデスクトップ向けWebブラウザはFirefox 3.6~12、Safari 5/6、Chrome 13~21、Internet Explorer 6~9、Opera 10.50~12。また、モバイルデバイスではiOS 4.x/5.x、Android 2.2/2.3/3.1/3.2/4.0/4.1、Blackberry 6/7などをサポートする。開発チームは今後2.0の開発にフォーカスする方針。DojoはプロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。

The Dojo Foundation
http://dojotoolkit.org/