米Intel、マルチコアのパワーを活用できるJavaScriptエンジン「River Trail」

 米Intelは9月15日、マルチコアプロセッサ向けJavaScriptエンジン「River Trail」を発表した。JavaScriptの並列プログラミング向け拡張で、複雑な処理を可能にするWebアプリケーション開発を支援する。

 River TrailはIntel Labsのオープンソースプロジェクトで、Webアプリケーションでのデータ並列処理を可能にすることを目的にJavaScriptを拡張する。Webアプリケーションの重要性が高まる中、ハードウェア側の処理能力を活用できていないという問題に対応するもので、Webアプリ開発者が並列プログラミングを利用できるようにする。

 River Trailではマルチコアやベクトル命令へのアクセスが可能で、処理能力を要求する写真編集のようなアプリがWebブラウザでも提供可能になるという。同時に、既存のJavaScriptを拡張することで、通常のJavaScriptと同じぐらい容易かつ自然にWebアプリを開発できるという。HTML5 APIやWebGLなどとの親和性も高いととしている。

 同日、アーリーバージョンを「Firefox」アドオンとして公開、Githubのプロジェクトページより入手できる。

米Intel
http://www.intel.com/

Githubのプロジェクトページ
https://github.com/rivertrail