オープンソースのWebアプリケーションファイアウォールを開発する「IronBee」プロジェクト発足

 セキュリティ企業の米Qualysは2月14日(米国時間)、オープンソースのWebアプリケーションファイアウォール(WAF)開発プロジェクト「IronBee」の立ち上げを発表した。Webアプリケーションとクラウドという新しいトレンドに合わせ、Webアプリケーション向けファイアウォールを共同で開発する。

 IronBeeはオープンソースのWAF「ModSecurity」を設計・構築した開発チームが主導し、セキュアかつ高性能で移植性が高く、フリーに利用できる次世代WAFの開発を目指す。Qualysはプロジェクト立ち上げの背景について、Webアプリケーションの普及やクラウドコンピューティングへのシフトといったトレンドの中、データの保護やコンプライアンスの遵守といった目的でWAFを利用する必要性が出てきていると説明している。

 IronBeeはオープンソースプロジェクトとして開発を進めることでコミュニティの知識を活用し、幅広い脅威に対応できるルールセットの開発を目指す。また、IronBeeだけでなくHTTPや関連コンテンツのパースを行うためのセキュアなライブラリ「LibHTP」プロジェクトも併設されている。ライセンスはApache Licence 2.0。すでにメーリングリストが稼働しているほか、イシュートラッカ、Wiki、Gitレポジトリも公開されている。

 発表時、米Akamai Technologiesがプロジェクトへの参加を表明している。今後、開発者、セキュリティ専門家、インフラ/クラウドプロバイダなど、さまざまな分野からの参加を呼びかける。

米Qualys
http://www.qualys.com/

Iron Bee
http://www.ironbee.com/