Linux用の消費電力管理ツール「PowerTOP 2.0」ベータが登場
オープンソースのLinux向け消費電力管理ツール「PowerTOP」の開発者は1月5日、最新版「PowerTOP 2.0」のベータ版を公開した。Linuxカーネル2.6.37のリリースに合わせたもので、バージョン1からコードを書き直し、精度を改善しているという。
PowerTOPは米Intelによるオープンソースプロジェクトで、Linuxシステムで各プロセスの消費電力情報を表示するツール。2007年に最初に公開された。
PowerTOP2.0ではLinuxカーネルのperfを活用するよう、コードを完全に書き直したという。これにより、さまざまなレポート向けに精度の高いデータを得られるそうだ。また、設定によりシステム内のデバイスに関する消費電力状態の追跡や表示も可能となり、電力効率の観点でどのデバイスが問題となっているのかを把握できるという。
ユーザーインターフェイスも一新され、タブ機能が導入された。レポートモードも改善、HTMLファイルの作成が可能となっている。実験的機能として、個々のデバイスとプロセスの消費電力を予測する推測エンジンも加わったという。
最新版では新しいカーネルを推奨しており、先に公開されたカーネル2.6.37が最適としている。2.6.36でも動くが、一部機能が利用できないとのことだ。
PowerTOPプロジェクト
http://www.lesswatts.org/projects/powertop/
ダウンロード
http://www.kernel.org/pub/linux/status/powertop/powertop-1.97.tar.bz2