IONAの「Fuse」がFuseSourceとして再スタート、Apacheのミドルウェア技術を提供へ

 米Progress Softwareは10月25日(米国時間)、Apache Software Foundation(ASF)のミドルウェア/SOA技術を提供するオープンソース企業としてFuseSouceを立ち上げたことを発表した。同社が2008年に買収したアイルランドIONA TechnologiesのFuse技術のスピンオフとなる。

 FuseはIONAのオープンソースSOA技術ラインで、「Apache ActiveMQ」などASFのミドルウェアプロジェクトをベースとしている。Fuse技術は大企業200社以上で実装されているという。Progressは2008年、1億6200万ドルでIONAを買収している。

 これまでProgressの一事業としてFuseを展開してきたが、独立企業とすることで、オープンソース事業とコミュニティ開発プロセスを追求していく。製品ラインは、Apache ActiveMQベースのJMS(Java Message Service)Brokerの「Fuse Message Broker」、Apache ServiceMixのエンタープライズサービスバス「Fuse ESB」、Apache Camelベースの統合パターンを実装できる「Fuse Mediation Router」、Apache CXFベースのWebサービス開発・実装の「Fuse Service Framework」の4種類。コミュニティ版はすでにFuseSourceのWebサイトで公開されている。

 FuseSourceではサブスクリプション制での提供のほか、FuseForgeとしてFuseベースのプロジェクトやコミュニティ活動も支援していく。

米Progress Software
http://www.progress.com/

米FuseSource
http://www.fusesource.com/