「OpenSSL 1.0」が登場

 OpenSSL Projectは3月29日、SSL(Secure Sockets Layer)/TLS(Transport Layer Security)向けのオープンソースライブラリ「OpenSSL 1.0」を公開した。Apache Licenseの下、プロジェクトのWebサイトで公開している。

 OpenSSLは「SSLeay」ライブラリをベースとした暗号化ライブラリで、堅牢で商用級のオープンソースのツールキット。1998年に正式にプロジェクトがスタートして以来、12年の期間を経てのバージョン1.0公開となった。

 最新版は、デフォルトの秘密鍵フォーマットがRSAの公開鍵暗号標準であるPKCS♯8となり、PVKファイルとkeyblobsのサポートを統合した。ハッシュ関数Whirlpoolへの対応が追加され、ロシアの規格GOSTにも対応した。このほか、IETF標準のCMS(暗号メッセージ構文)、RFC3161タイムスタンプなどさまざまな標準への対応を進めている。

 プロジェクトチームでは、バージョン1.0は過去最高レベルであり、すぐにアップグレードすることを推奨している。OpenSSL Projectは2009年、事業部門のOpenSSL Software Foundationを立ち上げ、サポートサービスの提供も開始している。

OpenSSL Project
http://www.openssl.org/