R.M.Stallman氏が「Mac OS Xにはバックドアがある」との主張を撤回、誤解だったと謝罪

 フリーソフトウェアを推進する非営利団体Free Software Foundation(FSF)の設立者、Richard M. Stallman氏が、「Mac OS X」にはバックドアがあるという自身が展開した主張について、「誤解していた」と謝罪した。だが、米AppleのDRM利用などについては批判の姿勢を崩していない。

 9月28日付けのブログでStallman氏は、過去に講演において、「Mac OS XにはAppleが強制的にソフトウェアに変更を加えることができるバックドアがあると批判した」などと述べたことについて、Macコミュニティから得た情報だがバックドアの存在を確証する公式な情報はないとし、「誤解していた」と記している。

 「ユーザーの承諾なしに変更を加えるようなバックドアがMac OS Xにはない、ということを実証する方法はない。だが、だからといって、それを根拠に(バックドアが)あるとも主張できない」、とStallman氏、「実証できないMac OSに対する批判を繰り返し行ったことについて謝罪する」としている。

 だが、Stallman氏は「iTunes」「Quicktime」でのDRMの利用、Mac OSがプロプライエタリであることなどについてはAppleを批判し、「Mac OSへの批判は撤回しないが、バックドアがあるという主張は撤回する」とまとめている。

Free Software Foundaton(FSF)
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