オープンソースのディープパケットインスペクションエンジン「OpenDPI」が登場

 ベンチャー企業の独Ipoqueは9月7日(ドイツ時間)、オープンソースのディープパケットインスペクション(DPI)エンジン「OpenDPI」を発表した。DPIに関するディスカッションを奨励し、ユーザー啓蒙につなげていきたいとしている。

 OpenDPIは、Ipoqueが商用で提供しているトラフィック分類技術「Protocol and Application Classification Engine(PACE)」を土台としたもので、アプリケーションプロトコルに応じてパケットを分類・分析できる。PACEと比較すると機能が制限されており、暗号化されたプロトコルに対応しておらずIPv6にも未対応だが、今後開発を進めていく。

 DPIは個々のネットワークパケットを分析してネットワークを保護する手法だが、ネットワークの中立性やオンラインプライバシーなどの面から議論がある。Ipoqueでは、DPIエンジンをオープンソースとして公開し、透明性を保つことで、DPI技術の否定的なイメージを払拭していきたいとしている。

 OpenDPIはLGPL v2の下で公開、Google Code上でソースコードを入手できる。

独Ipoque
http://www.ipoque.com/

Google Codeの「OpenDPI」のページ
http://code.google.com/p/opendpi/