SCE、「プレイステーション3」開発ツールの廉価版を提供開始
ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は、「プレイステーション3」(PS3)専用ソフトウェアの開発に必要なリファレンス・ツールの廉価版「DECR-1400A」「DECR-1400J」を2009年3月から世界各地で順次提供開始した。価格(税別)は、日本向けの「DECR-1400J」が20万円。欧米向けの「DECR-1400A」が北米で2000ドル、欧州で1700ユーロ(約22万円)。
従来ツール「DECR-1000/DECR-1000A」(日本国内価格95万円)に搭載されていたコードの追跡・記録を行う外部トレース専用バッファを省いて低価格化。従来ツールの約4分の1に抑えた。主な開発を「DECR-1400A/DECR-1400J」で行い、きめ細かなパフォーマンス解析を「DECR-1000/DECR-1000A」で行うなどの使い分けによって開発コストを削減できるという。
このほかにも、マルチプラットフォームのグラフィックス描画ツールの最新バージョン「PhyreEngine 2.40」を3月から提供開始している。リアルな木や植物を自動生成できる新機能を搭載し、表現の自由度を高めた。SCEは、ソースコードを含むフルパッケージの「PhyreEngine」を無料提供している。
ソニー・コンピュータエンタテインメント
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