WordPress用の3つのサイトマップ生成プラグイン

 検索エンジン最適化(SEO:Search Engine Optimization)の専門家によると、サイトを広める鍵はサイトマップにあるという。検索エンジンのクローラはサイトマップを見つけると、自動的にサイト内のすべてのページに対するリンク情報を取得することになるからだ。そうしたページのすべてがクローラによって巡回されるだけでなく、自分のブログサイトに関連したキーワードで検索をかけるとサイトマップページも検索結果に出てくるようになる。またサイトマップがあれば、ブログサイト訪問者も読みたい箇所を短時間で楽に探し出せる。ここでは、WordPress用のサイトマップ生成プラグインを3つ、私の使用経験を交えて紹介する。

Google XML Sitemaps Generator

 WordPress用プラグインであるGoogle XML Sitemaps Generatorは、リンクのクリックによってXML準拠のサイトマップを生成して公開してくれるほか、主要な検索エンジンにpingを打って自動的にサイトマップの場所を検索エンジンに知らせてくれる。このプラグインによって手早く生成されるサイトマップは、単純だが高度なカスタマイズが可能で、しかもSEOにも適した実用的なものだ。

 まず、オプションはすべてデフォルトのままで使ってみた。いくらか物足りなくはあるが、申し分なく使えるサイトマップができあがった。それ以上のものを求める人向けには、ブログ投稿のほかにカテゴリやアーカイブ、静的ページ、作者のページも含めるための豊富なオプションが用意されている。

 生成されるXML形式のサイトマップには、changefreq(更新頻度)という特殊なタグが使われている。これは各ページの更新チェックをどれくらいの頻度で行うべきかをGoogle側に伝えるもので、1日毎、1か月毎、さらに1時間毎といった値に設定できる。このプラグインでは、各ページに対するpriority(優先度)タグが各自の選んだ基準に従って自動的に割り当てられる。最高の優先度が1.0で表され、以下、値が0.9、0.8と小さくなるに従って優先度は下がる。優先度が高いページほど、検索エンジンによる巡回の頻度が高いわけだ。サイトのメインページの階層下にないページのリンクを追加する、というオプションも用意されている。たとえば、WordPressの環境が「http://www.yourdomain.com/blog」にあっても、「http://www.yourdomain.com」以下のページをサイトマップに追加できる。

 Google XML Sitemaps Generatorは、新たな投稿の作成や既存コンテンツの変更が行われた際にサイトマップページを自動更新することができる。また、GET要求による手作業での更新を可能にするオプションも選べる。サイトの規模が大きすぎてサイトマップ構築に時間がかかる場合は、マップに含める投稿の数を制限することも可能だ。私のサイトはかなり小さいので、サイト全体を対象にする設定のままで何の問題もなく瞬時にサイトマップができあがった。非常に大きなサイトの場合は、XMLサイトマップの更新をバックグラウンドで行うオプションも使える。これを使えば、XMLファイルの更新作業中だからという理由で新しい投稿の公開が遅れることはない。

Dagon Design Sitemap Generator

 Dagon Design Sitemap Generatorは、すぐにインストールできるプラグインであり、外観のカスタマイズが可能なサイトマップを作成できる。サイトのデザインにうまくマッチしたサイトマップページが作れるわけだ。

 ただし、サイトマップを表示させる方法を知るには、Dragonのインストール情報を読む必要があった。このプラグインの管理インタフェース上には表示手段が見当たらなかったからだ。そのためには、WordPress内でページを作成してサイトマップの「<!-- ddsitemapgen -->」タグ内に貼り付ける必要がある。WordPress側は指定された条件に従ってサイトマップのURLを自動的に生成するが、そのURLはこのDragonプラグインのインタフェース上で新たなスラッグを作ることで上書きできる。私はスラッグを「sitemap」としておいた。そうすれば、わかりやすいフルパスURLが得られる。

 XMLへの準拠よりも見た目の美しさに力を入れたプラグインだが、自作の美しいサイトマップからXMLに準拠したサイトマップへのリンクを張るオプションも存在する。カスタマイズ用オプションとしては、日付やタイトルによる投稿の並び替え、表示対象の切り換え(ページおよび投稿の両方/ページのみ)、コメント数の表示/非表示、各ページまたは投稿の日付の一覧表示といったものがある。また、サイトマップから除外するページや、すべてのリンクが1ページに収まらない場合のナビゲーションUIの配置先を指定できるほか、指定日以降の投稿をサイトマップから除くオプションもある。

 SEOよりも見た目を重視するなら、このプラグインを選ぶとよい。

Simple Sitemap

 Simple Sitemapプラグインは、ここで紹介する3つのなかでは最もオプションが少ない。シンプルなほうが優れていることはよくあるが、今回もほぼそのとおりだった。オプションが少ないので複雑さを感じさせない。ただし、サイトマップの公開という点では、余分な手間がかかる。

 GoogleのXML対応プラグインであれば勝手に名前を付けてサイトマップを公開してくれるし、Dragonプラグインであればサイトマップを簡単に公開できるようにページの中に小さなタグを埋め込んでくれる。しかしSimple Sitemapの場合は、ページテンプレートの作成に関する手順がわかりにくく、WordPress初心者はきっと戸惑うだろう。このプラグインを使用するには、PHPテンプレートを作成し、そこにさまざまなスタイルシート呼び出しを含める必要がある。外観をサイトのほかのページに合わせたり、ユニークな名前を与えて保存を行ったり、ホストサーバのテンプレートフォルダ内にアップロードしたりするためのものだ。そのためには、WordPressの管理インタフェースを使って、新規ページを作成し、ページ作成インタフェースのドロップダウンメニューから適切なページテンプレートを選択したうえで保存すればいい。また、サイトマップのデザインについては下線付きのリンクとマウス通過時の色付きストライプ表示の2つから選べるほか、1ページあたりの表示投稿数や、サイトマップから除外するカテゴリも選択できる。結果としてほかの2つのプラグインよりも見映えのするサイトマップが得られるので、それだけの手間をかける価値はあるだろう。

 最初にインストールして設定してしまえば、以降のメンテナンスはあまりいらない。そのため、最初の面倒な作業が気にならず、XMLサイトマップの自動生成機能を必要としない人は、このSimple Sitemapが気に入るかもしれない。

 SEO重視のサイトマップを求めるブロガは、Google XML Sitemaps GeneratorかDragon Design Sitemap Generatorを選ぶとよいだろう。サイトマップの外観を重視してSEOを気にしない人には、Simple Sitemapが向いている。どのプラグインを選んでも、ブログの構成がサイト訪問者にも検索エンジンにも明確に伝わるので、自らのWordPressブログの認知度向上に役立つはずだ。

Tina Gaspersonは権威ある業界誌のいくつかでビジネスおよびテクノロジ関連の記事を執筆している。1998年からフリーランスのライターとして活躍。

Linux.com 原文