OTP 2008年2月のトップ10

 Open Tech Pressで2008年2月に公開した記事のアクセスランキングトップ10をお届けする。今回のランキングは以下のとおり。

1位:『PowerPointで聴衆を苦しめるのはもうやめよう:印象的なプレゼンテーションを行うためのテクニック』 2008年02月12日
 著名な業界人の講演を拝聴しようと、ITスタッフたちが熱意を持って真面目に会議室に座っている。聴衆にはスライドのコピーが配られている。やがて部屋が暗くなり、講演者が壇上に上がった。そして最初のスライドが表示された直後、聴衆の目はどんよりと曇り、ついさっきまでとはまるで別の感じになってしまった。彼らは黙って座っているが、話を聞いているわけではない――講演者の話す内容を理解しているのではなく、声が聞こえているだけなのだ。彼らは眠気と戦うことに必死になり、コミュニケーションは崩壊する。彼らは自分自身で気付かないまま、論 [記事全文]

2位:『ユーザの実行権限を柔軟に割り当てるsudoのリスクとメリット』 2008年02月13日
 セキュリティ関連のジョブにいささかでも関わりを有す者であれば、root権限ないしrootパスワードを一般ユーザに与えるのは御法度であると心得ているはずだ。しかしながら、正当な理由をもってroot権限下での処理を実行する必要に迫られた一般ユーザが出てきた場合はどうすればいいのだろうか? そうした問題には非常にシンプルな解答が存在する。sudoを使えば、rootパスワードを公開することなくアクセス範囲を最小限化した上で必要な権限を一般ユーザに与えることができるのである。 [記事全文]

3位:『dvdisasterでCD/DVDのバックアップを守る』 2008年02月12日
 DVD-Rディスクなどの光メディア上にバックアップを保存することには2つの大きな欠点がある。一つにはDVDディスクにはひっかき傷が付きやすいという点、そしてもう一つは一定の期間が経過するとメディア自体が劣化してくるという点だ。ひっかき傷の問題についてはメディアを丁寧に扱うことで対処可能だが、劣化については高価なメディアを使用したとしても時間の経過によって読み取りが不可能になってしまう場合がある。 Dvdisaster は、ひっかき傷や時間が経ったメディアから情報を復旧することを目的とするプロジェクトだ。 [記事全文]

4位:『ぶれたりピントが外れたりした写真を修正する』 2008年02月18日
 風や振動や手の震えなどが原因で、ぼやけた写真を撮ってしまったという経験は誰にでもあるだろう。しかしこのデジタル時代には、もう絶望する必要はない ――ぼやけたりかすんだりした写真でも、撮ってしまった後に修正することができる。このような修正を行なうことができるツールはLinux用にも複数存在する。 [記事全文]

5位:『MySQLをファイルシステムとして使う』 2008年02月21日
 MySQLfsを使うと、リレーショナル・データベースMySQLの中にファイルシステムを入れることができる。このファイルシステム中のファイルに含まれるバイト列はデータベースの各行に分割して格納されるため、大きなファイルがある場合もデータベースが巨大なBLOBフィールドをサポートしている必要はない。ファイルシステムをMySQLデータベースに入れておくと、データベースが備えているバックアップやクラスタリング、レプリケーションの機能を利用してMySQLfsファイルシステムを保護することができる。 [記事全文]

6位:『初代SimCityがオープンソースのMicropolisとして復活』 2008年02月05日
 地元の間抜けな市会議員よりも自分の方が賢いと思っているのなら、わざわざ市議会選に出馬しなくても、元祖都市シミュレーションゲームのおかげでそれを証明することができる。今月Electronic Arts(EA)がSimCityのソースコードをGPLv3の下で公開した。この新たなフリーのゲームは「Micropolis」と名付けられ、主要なLinuxディストリビューションのほとんどでプレイすることができる。 [記事全文]

7位:『簡易的なLinux用仮想化プラットフォームとしてのLguest』 2008年02月26日
 これまでのところLinuxカーネルのメインラインツリーには3種類のハイパーバイザ(hypervisor)が取り込まれており、まず最初がカーネル2.6.20段階でのKVMで、その次に2.6.23リリースにおけるXenおよびlguestという順番になる。ここで言うハイパーバイザとは、ホストシステム上で複数のオペレーティングシステムを実行させる技術のことである。これら3つの選択肢の中で、操作と実装という観点から見た場合に最も簡単なのがlguestであり、これから仮想化テクノロジの動作する原理を学習したいというユーザに [記事全文]

8位:『マルチコアCPUを活用したファイル圧縮』 2008年02月15日
 デスクトップ・コンピューターに搭載されているCPUのコアは2個から4個、やがては8個へと増加の一途だ。それに応じてソフトウェアが計算量の大きな処理を並列処理する能力の重要性も増している。圧縮関連のツールでは、 mgzip と pbzip2 がマルチコアに対応しており、前者は圧縮処理に、後者は圧縮とその復元処理にマルチコアを活用することができる。 [記事全文]

9位:『Trend Microの特許戦略が火種となり、FOSSコミュニティでボイコット機運が盛り上がる』 2008年02月13日
 Trend Micro側としてはBarracuda Networksに対する特許侵害訴訟はフリーソフトウェアをターゲットとしたものではないと主張するかもしれないが、フリー/オープンソースソフトウェア(FOSS)コミュニティのメンバはとてもそうは受け取らないだろう。実際、最大の当事者であるBarracuda NetworksのCEO兼代表を務めるDean Drako氏によると、Barracuda側が先週末にこの件に関する支援をコミュニティに要請したところ“膨大な数の人々”からのコメントが寄せられたとのことだ。そし [記事全文]

10位:『SeamlessRDPでXPとLinuxをシームレスに統合』 2008年02月06日
 最近は1台のマシンにLinuxとWindowsをインストールするにしてもいろいろな方法がある。それぞれのオペレーティングシステムを別々のディスクパーティションに置き、共通のパーティションでファイルを共有する従来のデュアルブートシステムもあれば、Wineのように、Linuxシステム内にWindowsアプリケーションをインストールするエミュレータを利用する手もある。また、VMwareなどが提供している仮想化プログラムは双方のオペレーティングシステムを同時に使えるという点でより理想的なソリューションに近いが、ホスト側 [記事全文]