携帯電話:3Gの後継「HSPA+」 英Vodafoneが試験へ

 英Vodafoneは2月12日(現地時間)、携帯電話で最大28.8Mbpsの高速通信(下りの速度)が可能になる技術「HSPA+」の試験運用を、近く開始すると発表した。第3世代(3G)の後を継ぐ「3.5G」の技術で、09年にサービスが始まると期待されている。

 既に実用化された「HSDPA」(最大14.4Mbps)を改良した技術。アンテナを複数にすることなどで高速化する。携帯電話業界では、さらに高速の「スーパー3G」(最大100Mbps以上)の準備も進められており、それまでの橋渡しを担う。

 現行の「HSDPA」は日本でも採用され、NTTドコモが「FOMAハイスピード」(最大3.6Mbps)、ソフトバンクモバイルが「3Gハイスピード」(同)、データ通信専業のイー・モバイルが「EMモバイルブロードバンド」(最大7.2Mbps)という名称でサービスを開始している。HSPA+は、HSDPAの設備を転用できるため、電話会社が導入しやすいとみられている。【南 優人/Infostand】

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