次世代DVD：米Netflixと米Best Buyがブルーレイを支持

　オンラインDVDレンタル大手の米Netflixは11日（米国時間）、次世代DVD規格のレンタルでは今後、ブルーレイ・ディスクのみを扱うと発表した。米家電チェーン最大手のBest Buyも同日、ブルーレイを“推奨規格”として販売すると発表。対抗するHD DVD陣営はさらに厳しい状況に追い込まれた。

　Netflixの方針変更は、大手映画会社6社のうち4社がブルーレイで映画を販売すると決めたことを受けたもの。Netflixは06年前半から両規格をレンタルしてきたが、今後の新規仕入れはブルーレイに絞り、HD DVDのレンタルは、在庫分だけにして、年末ごろまでで打ち切るという。

　一方、Best Buyは3月上旬から、店頭とネット通販でブルーレイ規格のハードとソフトを重点的に展示・販売する。ブルーレイが「広く受け入れられる単一の規格」として急速に成長していることを評価したもので、ブルーレイに注力して、両規格の対立による消費者の混乱を解決したいとしている。

　両規格を巡っては、米WarnerBros.が先月、HD DVDへの対応を打ち切ってブルーレイに一本化すると発表。コンテンツ供給側では、すでにブルーレイが優勢になっていた。【高森　郁哉／Infostand】