米Paramount:ブルーレイ打ち切り、HD DVDに一本化
映画会社の米Paramount Picturesは8月20日(米国時間)、次世代DVDの規格のうち「ブルーレイ・ディスク」への対応を打ち切り、「HD DVD」だけに絞ると発表した。米国では今のところ、ブルーレイが優勢になっているが、HD DVD陣営が巻き返しに懸命になっている。
Paramountは当初、HD DVD陣営だったが、いったん両にらみに転じていた。しかし、最終的には「HD DVDの方が低価格」などとして一本に絞ることになった。米国では最近、ビデオレンタル大手がブルーレイ重視を決定するなど、HD DVDの旗色が悪い。このためHD DVD陣営が退路を断って、反撃に乗り出したとみられる。
映画業界では、ParamountとUniversal PicturesがHD DVDを支持、Warnerが両にらみ、Disneyと20th Century Fox、Sony Pictures Entertainment、ソニー系のMGMがブルーレイ支持という構図になった。Paramount傘下のDreamWorks(スピルバーグ作品は除く)も親会社と同じ方針をとる。【南 優人/Infostand】
Paramount Pictures
http://www.paramount.com/