Apple、Leopardのアップデート版「Mac OS X v10.5.1」を公開――発売からわずか3週間、“目玉機能”Time Machineの不具合も修正
米国Appleは、「Mac OS X v10.5 Leopard」の発売からわずか3週間後の11月15日、同OSのマイナー・アップデート版となる「Mac OS X v10.5.1 Leopard」を公開した。
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Appleによると、ダウンロード・ファイルは110MBで、Mac OS X v10.5.1ではAirport、どこでもMy Mac、Diskユーティリティ群、iCal、Mail、ネットワーキング、印刷、セキュリティとファイアウォール、System and Finder、Time Machineなどで発生していた不具合が修正された。
各機能で修正された内容は以下のとおり。なおMac OS X v10.5.1は、Mac OS Xのソフトウェア・アップデート機能を利用して、 AppleWebサイト からダウンロードできる。
System and Finder
- フォルダ内にあるファイルをパーティションを超えて移動させたときに、データが失われる可能性がある問題への対策
- フォルダ内の情報を暗号化する機能FileVaultを無効にすると、特定のユーザー・アカウントでログインに不具合が生じる問題の解決
- 特定のWebサイトやアプリケーションで利用されるAdobe Flashベースのアップローダとの互換性の向上
- 特定のAdobe FlashベースのWebサイトやアプリケーションで、テキスト描画が正しく行われない可能性がある問題の解決
- メッセージ・ビューワで列のサイズを変更したり、電子メール・メッセージのステーショナリ・テンプレートを切り替えたりした場合の安定性の向上
- メール・メッセージ内のHTMLリンクでファイルが指定されていた場合、クリックしても開けない場合がある問題への対策
- Simple Setup機能を使って追加されたメール・アカウントで、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)接続が失敗してメールが送れない問題の解決
- スマート・メールボックスと、同期機能.Mac Syncの互換性の向上
- スマート・メールボックスを利用すると、To Doアイテムが消える問題の解決
- Mailアカウントと.Macを同期すると、Mailboxペインに複数のOn My Macフォルダが表示される問題の解決
Time Machine(ファイル・バックアップ機能)
- Time Machineで利用されるドライブ(512GB以上のシングル・パーティションMBRドライブとすべてのNTFSドライブ)の初期化の問題の対策
- ファイルが適切なフォルダにリストアされない問題の解決
ファイアウォール
- コード署名の問題への対策
Airport(無線機能)
- AirPort Disk上にあるパスワード保護されたアカウントが、Finderのサイドバーの共有セクションで表示可能に
- 無線ネットワーク用パスワードの保存に関する問題の解決
どこでもMy Mac(アクセス・コントロール機能)
- 同機能を有効にしたMacが、Finderのサイドバーの共有セクションで表示可能に
- D-Link NATゲートウェイとの互換性の向上
iCal(スケジューリング機能)
- CalDAVアカウントでミーティング出席者を招待する場合の問題の解決
- メールによるアラート送信の信頼性の向上
ネットワーキング
- Windows OSの共有フォルダがSMB(Server Message Block)接続時に読み取り専用になる問題の解決
Diskユーティリティ群
- パーミッション修正の実行中に、進行状況を示すバーを表示する機能の復活など
印刷
- カスタム設定の保存時に、ユーザーが選択したPDE(プリンタ・ダイアログ拡張)の給紙設定の値がデフォルト値に再設定される問題の解決
(ジム・ダルリンプル/Macworld オンライン米国版)
米国Apple
http://www.apple.com/
提供:Computerworld.jp