開発版リリース:Mandriva Linux 2008とFedora 8
「新たな基盤システムになる」とされているMandriva 2008の最終リリースは、現在のところ9月に予定されている。Mandriva 2008には、GNOME 2.20、KDE 3.5.7(なおKDE 4.0はプレビューとして含まれる)、Xfce 4.4.1、カーネル2.6.22、Compiz Fusion、新しいネットワーク管理ツール、Windows文書/設定用の移行用ツール、WPA-EAP(Wi-Fi Protected Access/Extensible Authentication Protocol)のサポートなど、大規模な改良点が多数含まれる予定だ。ただしリリースアナウンスでは、上記のような機能の中には現在のベータ版では実装されていないものもあるとしている。
今回リリースされたベータ版は、x86-32アーキテクチャ用であり、従来のインストーラを使用したCD 3枚組みのフリー版(非フリーのソフトウェア/ドライバが含まれない版)だけだ。しかし今後のベータ版は、リリースアナウンスによると「プロプライエタリなドライバも含まれるOneライブ/インストールCDのハイブリッド版としてリリースされて、x86-64版もリリースされる」とのことだ。なお、より詳しい情報はリリースノートや技術仕様に記載されている。
一方Fedoraプロジェクトは、Fedora 8 Test 1(7.90)を試すアルファユーザを求めている。今回リリースされたのは、11月にリリース予定となっているFedora 8の最初のテストリリース(Rawhide)だ。このテストリリースは、メーリングリストへの7月31日の投稿によると「CD経由でブートする際に多くのDellのシステム(とToshibaの一部のシステム)で起こる問題」が原因でカーネルの再構築が必要となってしまったため、先週からリリースが延期されていた。
リリースアナウンスによると「このリリースには、i386、x86_64、ppc(64)用のFedoraのインストール可能なISOとツリーが用意されていて、ユーザは好きに選ぶことができる」とのことだ。またFedora DesktopとFedora KDEデスクトップの両方のi686とx86_64用のライブイメージも含まれている。ダウンロードの選択肢についてはGet Fedoraのページで見ることができる。
Fedora 8の新機能としては、GNOMEに代わることのできるオンラインデスクトップのBig Board(オプションとして提供)、Bluetoothサポートの向上、メディア用ヘルパーアプリケーションのCodecBuddy、ノートPCのサポートの向上、システム管理を簡単にするためのPolicyKit、パワーマネージメントの向上、TeXLive 2007などが含まれる予定となっている。
Shirl Kennedyは DocuTicker/ResourceShelf ウェブログの編集長。また Information Todayの “Internet Waves” コラムも担当。1992年以来、技術関連の記事を執筆している。