ISID、Seasar2をベースとした金融業務アプリケーション開発基盤を構築

 電通国際情報サービス(ISID)は、オープンソースのJavaアプリケーション開発フレームワーク「Seasar2」をベースとした金融業務アプリケーション開発基盤を構築したと2007年8月3日発表した。すでに複数の市場系アプリケーションの開発に適用しているという。

 ISIDが培ってきた金融業務アプリケーションの開発ノウハウをSeasar2に融合したもので、利息計算や価値・リスク指標算出などの「金融関数コンポーネント」、ユーザー認証・権限管理機能や端末管理機能などの「業務マスタ管理機能コンポーネント」、エラー処理やログ出力、PDFファイル生成などの「システム共通要件基盤コンポーネント」からなる。

 また、あわせて大型ウォータフォール型開発案件におけるプロセス・ルール(設計手法・設計書ひな形)を定義し、金融業務アプリ開発の効率化を図った。

 ISIDは自社製品の開発プロジェクトでSeasar2を採用し、顧客のアプリケーション構築にもオープンソースソフトを積極活用してきた。2005年にはエンタープライズ向けSeasar2商用サポートサービスを開始している。

 Seasar2は、特定非営利活動法人Seasarファウンデーションが開発するオープンソースの開発フレームワーク。J2EE関連の最新技術として提唱されている「依存性の注入(DI)」「アスペクト指向プログラミング(AOP)」などを実装しているのが特徴。【鴨沢 浅葱/Infostand】

電通国際情報サービス
http://www.isid.co.jp/

Seasarファウンデーション
http://www.seasarfoundation.org/