iPhone:本体価格や違約金が販売にブレーキ?

 米IDCは19日(米国時間)、米アップルの携帯電話「iPhone」に対するユーザーの関心は高いものの、端末価格や通信事業者の変更費用がかかるため、売れ行きが伸びない可能性があるとの予測を発表した。

 IDCは、携帯電話製品情報のサイトの利用者456人にアンケートを実施。iPhoneへの関心と購入意向を聴いた。その結果、「関心がある」と答えた人が約60%だったのに対し、「正規価格で買いたい」とした人は10%にとどまった。

 iPhoneの本体価格は499ドル(4GBモデル)、599ドル(8GBモデル)で、独占事業者米AT&Tとの2年契約が条件。本体価格は、アップル製品では「Mac mini」(599ドルから)に匹敵し、AT&Tの他のスマートフォンが同条件でほとんど200ドルから300ドル台なのに対して高め。

 米国では通信事業者との2年契約は一般的だが、中途解約すると高額な違約金を払わねばならないため、これがiPhone購入の障害になると同社は指摘している。

 また調査では、「現在契約している通信事業者で利用できるなら買いたい」という人は17%。また、「価格が299ドル以下なら買いたい」という人は約18%だった。【高森 郁哉/Infostand】

IDC
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