グローバルサイン、IPアドレスなしでも独自ドメインSSLを利用できるサービス

 グローバルサイン(中條一郎社長)は6月13日、「GlobalSign」ブランドで、ウェブサイトごとにIPアドレスの割当てがない「名前ベースのバーチャルドメイン」でも、独自ドメインでSSLサーバー証明書の利用が可能になるサービス「NonIP SSL(ノンアイピーエスエスエル)」の提供を開始したと発表した。同社のパートナーにOEM供給し、パートナーのサービスとして提供する。

 独自ドメインでSSLサーバー証明書を利用するには、ウェブサイトごとにIPアドレスが必要になるが、一般的にISPやホスティング業者が提供している共用サーバーなどでは、個別にIPアドレスが割当てられない「名前ベースのバーチャルドメイン」であることが多く、SSL通信の特性上、独自ドメインでのSSLサーバー証明書は利用できなかった。

 今回の「NonIP SSL」では、こうした実情に対応し、独自の手法を用いることで、ウェブサイトごとにIPアドレスの割当てがなくても、独自ドメインでSSLサーバー証明書を利用できるようにした。既存のウェブサーバー構成を変更せずにSSL通信を付加することができるため、プランの契約変更やサーバーの再構築は必要ない。

 現在、ウェブサイトごとにIPアドレスの割当てのあるサービスは、ホスティング事業者の場合はウェブホスティング全体の約21%で、この範囲でしか独自ドメインSSLサーバー証明書を導入できなかった。「NonIP SSL」によって、IPアドレスの割当てのない残りの約79%もサービスの対象となるため、SSLサーバー証明書のさらなる普及と販売拡大が見込める。

グローバルサイン=http://jp.globalsign.com/

提供:BCN