VirtualBox 1.4.0が新機能を搭載して登場

 CeBIT 2007での予告どおり、InnoTekは同社の仮想化ソフトウェアVirtualBoxの最新版1.4.0をリリースした。バージョン番号ではマイナー・チェンジだが、調整や内部の改良が数多く施されているだけでなく、新機能も搭載されている。

 まず目につくのは、VMwareディスク・イメージが扱えるようになったこと。つまり、新版のVirtualBoxでは、VMwareベースの仮想マシンを動かすことができる。また、仮想マシンから物理ディスクや物理パーティションにアクセスできるようにもなった(「ロー・ディスク・サポート」)。さらに、64ビットLinuxのホストが完全サポートされ、RDP、セッション・シャドウイング、クリップボード同期、シリアル・ポートに対応、Linuxホスト・インタフェースのネットワーキングも容易になった。グラフィカル・インタフェースも一段と磨きがかかり、呪文のようなコマンドラインを使わなくても共有フォルダーが作れる。新版は、アラビア語、ロシア語、日本語、中国語(繁体字)などの12か国語に対応。同社の報道発表によると、現時点で公式にサポートしているのはRed Hat Enterprise Linux 5とXandros Desktop 4.1の2つだ。

 VirtualBox 1.4.0はGPLによるオープンソースとして、または商用ライセンスの下で入手可能。ほとんどのケースでは無償で利用することができる。各種LinuxディストリビューションやWindows用のコンパイル済みバイナリーは、同プロジェクトのダウンロード・ページからダウンロードできる。

Dmitri Popov フリーライター。ロシア、英国、米国、ドイツ、デンマークのコンピューター雑誌で活躍している。

NewsForge.com 原文