日本SGI、ディスク装置をバンドルしたネットワーク接続ストレージ

 日本SGI(和泉法夫社長)は4月19日、エンタープライズクラスのNAS(ネットワーク接続ストレージ)製品を強化し、ディスク装置をバンドルした「ONStor Pantera2200シリーズ・クラスタードNAS(ONStor Pantera=オンストア・パンテラ)」を発売した。価格は基本構成のPantera2220シングルノードとSATAモデル 6TBが944万円から。

 ディスク装置をバンドルすることで、ユーザー側が特別な統合を行うことなく、導入してシステムを簡単に構築できるのが特徴。従来の安価なNAS製品の標準仕様であるシリアルATA(SATA)ドライブに加え、SATA並みのコストで一般的なファイバーチャネル並みの性能をもつSAS(Serial Attached SCSI)ドライブも搭載できるようにした。1つのシステムにSASドライブとSATAドライブを混載することもできるため、2階層の効率的なストレージシステムの運用が可能。

 ファイルの削除や破壊に備えてあらかじめ「スナップショット機能」を組み込むため、ファイルの復旧が容易に行える。完全なn-Wayクラスタリング設計を採用しており、ノードを追加するだけですぐにスループットを向上できる。ユーザーやデータの移行作業は不要で、ストレージ容量を早急に拡張する必要がある場合は、単一プールのストレージに容量を追加するだけで、すべてのアプリケーションとユーザーが使用可能になる。

 さらに仮想サーバー機能を搭載し、単一プールリソースの簡素さとストレージデバイスごとの個別管理の両方を実現。また、この仮想サーバーは全ノードにわたって移動できるため、負荷分散やパフォーマンスの透過的な拡張が可能となる。

 日本SGIは、06年11月に米オンストア(カリフォルニア州)と提携し、ファイルサーバーとディスクコントローラを独立させたNASゲートウェイ「ONStor Bobcat(オンストア・ボブキャット)」を販売している。今回、ディスク装置を組み合わせた「Pantera」を発売することで、NAS製品のラインアップ拡充を図る。

日本SGI=http://www.sgi.co.jp/

提供:BCN