フィッシング詐欺:乱射事件に便乗 「現場映像」で誘う

 英Sophosは19日(現地時間)、米バージニア工科大学の乱射事件に便乗したフィッシング詐欺メールが見つかったと発表した。「現場にいた人が携帯電話で撮影した映像がある」という誘い文句でウイルスを植え付け、個人情報を盗もうとする。「Mal/Packer」と名付けられた。

 ポルトガル語で書かれたメールだが、世界中で出回っているという。本文部分には、チョ・スンヒ容疑者の写真も表示。映像へのリンクをクリックすると、実はウイルス(トロイの木馬)が送られてくる。

 詳細は調査中だが、ネット・バンキングのパスワードなどを盗まれるという。Sophosはプレスリリースでメールの画像を公開。当面こうした便乗例が増える恐れがあると、警戒を呼び掛けている。【南 優人/Infostand】

Sophos
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