富士通と米サン、最速・高信頼性のSolaris/SPARCサーバーを共同開発

 富士通(黒川博昭社長)と米サン・マイクロシステムズ(カリフォルニア州、ジョナサン・シュワルツ社長兼CEO)は4月17日、オープンシステムの優位性とメインフレームクラスの信頼性を両立したSolaris/SPARCサーバー「SPARC Enterprise(スパーク・エンタープライズ)」を発表した。

 ミッションクリティカルシステムや高性能CPUの設計に強い富士通と、オープンで拡張性の高いネットワークコンピューティングで実績を持つサンが共同開発した製品で、富士通とサンがそれぞれのブランドとして全世界で販売する。

 6つのモデルから構成され、エントリーモデルはサンが開発したUltraSPARC T1プロセッサを、ミッドレンジとハイエンドモデルは富士通のSPARC64VIプロセッサを搭載。すべてSolaris 10に対応し、従来のSPARCサーバーに比べて最大50%の性能が向上した。

 「SPARC64VI(2.4GHz)」を搭載した「SPARC Enterprise M8000」(16プロセッサ、32コア、64スレッド)は、「SAP ERP 2005」「Oracle Database 10g」「Solaris 10」の組み合わせによる2階層SAP標準アプリケーションSD(販売管理)ベンチマークテストで、同時アクセス数7300ユーザーを記録し、16プロセッサのシステムでの世界記録を樹立した。

 新サーバーは、きめ細かなパーティショニング技術やドメイニング技術を採用するとともに、ダウンタイムを最小限に抑えるよう設計した。メモリやCPUを含む部品のホットスワップ対応、ハードウェアの冗長構成、命令リトライのほか、メモリミラー機能、広範な診断・修復機能などを搭載し、メインフレームクラスのRAS機能を実現した。

 また、Solarisの100%バイナリ互換を保証しており、富士通の「PRIMEPOWER」またはサンの「Sun Fire」のユーザーも、「SPARC Enterprise」を使用し、引き続きSolarisに対応したアプリケーションを利用することができる。

富士通=http://jp.fujitsu.com/
サン・マイクロシステムズ=http://jp.sun.com/
「SPARC Enterprise」=http://primeserver.fujitsu.com/sparcenterprise/

提供:BCN