日立、知的生産性を高めるワークスタイル改革ソリューション

 日立製作所(古川一夫執行役社長)は4月9日、職種、業態に合わせた最適な業務形態や、用途に応じた業務環境を提案し、知的生産性を向上させる「ワークスタイル改革ソリューション」の提供を4月11日に開始すると発表した。価格は個別見積もり。2010年度までの累計で120億円の売り上げを目指す。

 日立グループで実践しているワークスタイル改革のノウハウを体系化したソリューション。専門のコンサルタントが、現在の業務形態の診断から新しい業務形態のコンセプトや最適な職場環境の提案と実現までの計画を立案。それにもとづき、オフィス設計からITシステムを含めた業務環境の構築、運用サービスまでをトータルに提供する。

 具体的には、オフィス内やモバイルでの利用可能なセキュリティPCによるシンクライアントシステムや、指静脈認証などによる入退室管理といったセキュリティ対策、フリーアドレスにも対応可能なIP電話システム、ペーパーレス化に対応した文書管理システムなど、新しい業務形態を実現するさまざまなITシステムの構築を行う。運用に際してのアウトソーシングやサポートサービスをはじめ、オフィスの移転に必要なサービスなども、ワンストップで提供する。

 同ソリューションを利用し、それぞれの職種、業態に合わせた最適な業務形態や働きやすい業務環境を整備することで、ホワイトカラーの知的生産性やモチベーションの向上が図れるほか、企業プレゼンスの向上や、オフィスの利用効率改善によるコスト削減などが可能になるという。

 日立グループでは、6000人を超える社員を対象にワークスタイル改革を実践。各職場の業務形態に合わせて適用した結果、営業部門でフロアスペースが33%削減できたほか、顧客との折衝時間が30%向上、紙文書も33%削減できた。今後、自社で同ソリューションの適用を拡大しノウハウを蓄積するとともに、さらなる研究・開発を進める。

日立製作所=http://www.hitachi.co.jp/
「ワークスタイル改革ソリューション」=http://www.hitachi.co.jp/products/it/workstyle/

提供:BCN