ウイルス:iPodに感染する初のウイルス

 ネットセキュリティ企業各社は4月6日までに、「iPod」に感染する初のウイルスを確認したと発表した。ただし、ユーザーが別OSを自分してインストールした“改造”iPodにのみ感染するもので、通常の使用での危険はないという。

 ロシアのKaspersky Labは「Oslo」(オスロ)、米Symantecは「Linux.Noslo」と命名した。何者かが各社に送りつけたもので、iPodで動作する「iPodLinux」をインストールしている場合にのみ感染するという。

 Kaspersky Labによると、ユーザーが手動で、ウイルスを仕込んだメール添付ファイルをiPodに転送した場合に感染し、自ら感染を広げる機能は持たないという。実行すると「Osloウイルス」というタイトルと「あなたは、初のiPod LinuxウイルスOsloに感染した」とメッセージが英文で表示される。

 各社は、新しい発想を誇示するのが主目的の「コンセプト実証型」ウイルスとみている。なお、昨年10月には、iPodの製造段階でウイルスが混入する騒動があったが、Windows OSに感染するワーム型ウイルスで、iPod自体には影響しなかった。【高森 郁哉/Infostand】

Symantec
http://www.symantec.com/

Kaspersky Lab
http://www.viruslist.com/