MicrosoftとEMC、ネット監視ツールの連携に向けて提携――「System Center Operations Manager」に「Smarts」を統合へ

 米国Microsoftと米国EMCは3月27日、企業情報システムの監視/管理を容易にする新技術の開発に向けて提携したことを明らかにした。

 Microsoftは、提携に基づいて、同社のエンド・ツー・エンドのシステム監視ソフトウェア「Microsoft System Center Operations Manager」の将来バージョンにEMCのネットワーク監視技術「Smarts」を統合する。

 一方、EMCは、System Center Operations Managerの現行および将来バージョン向けにネットワーク管理/根本原因分析管理パッケージを開発する。

 両社は、提携に基づく最初の製品として、SmartsとSystem Center Operations Managerのデータを相互に共有可能にする「EMC Smarts Connector for Microsoft System Center Operations Manager 2007」を5月にリリースする予定だ。

 これにより、Smartsコンポーネントはネットワーク検知、トポロジー、根本原因イベントなどの情報をOperations Managerと共有可能になり、Operations Managerはアラート状況や解決実績をSmartsと同期化できるようになる。

 Microsoftは、同ツールを使うことで、各種のデバイスやシステムにわたるオペレーション管理が改善され、問題がどこで発生しているかを特定しやすくなるとしている。

 また両社は、各種のデバイスやシステムのITオペレーション管理を改善するために、クロスドメイン行動モデルの開発にも取り組んでいる。

 同モデルにより、デバイスやアプリケーションを提供するパートナーはOperations Manager対応製品を容易に開発できるようになり、ユーザーは情報システム内の問題の発生源をより見つけやすくなるという。

(ナンシー・ゴーリング/IDG News Service シアトル支局)

米国Microsoft
http://www.microsoft.com/
米国EMC
http://www.emc.com/

提供:Computerworld.jp