NTTコムウェアなど、超小型Linuxサーバを利用した指紋認証システムを都内マンションに導入

 NTTコムウェア(本社:東京都港区)とシーモン(本社:東京都中央区)は2007年2月27日、「指紋認証型マンション入館システム」を、都内のマンション開発事業「(仮称)学芸大学プロジェクト」に導入するとに発表した。各戸の玄関ドアに超小型Linuxサーバを組み込んで指紋認証を行うセキュリティシステム。

 指紋認証型マンション入館システムは、各戸で指紋の登録・照合・削除を行う方式を採用したもので、NTTコムウェアが2005年6月に開発発表した。それまでの指紋認証システムは、共用エントランスに導入して、データを集中管理するため、入居者数が多くなるほど登録・管理が煩雑になるという難点があった。

 これに対し、NTTコムウェアのシステムは、各戸で分散管理することで、登録作業が簡素になり、プライバシーの問題や個人データの大量流出などを避けられるという。入居者自身で30指分までの指紋を登録できる。

 各戸の玄関ドアに、NTTコムウェアの超小型Linuxサーバ「L-Box」を組み込んでデータを管理するほか、各サーバをネットワーク連携させて、共用エントランスでの遠隔指紋照合もできる。

 学芸大学プロジェクトは、シーモンが進めるマンション開発で、所在地は東京都目黒区。総戸数48戸、2007年11月末完成の予定。今回が初のシステム導入事例となる。両社は今後、マンション開発業者に向けて幅広く同システムを展開していく予定。【鴨沢 浅葱/Infostand】

NTTコムウェア
http://www.nttcom.co.jp/

シーモン
http://www.seamon.co.jp/