NTTコムウェア、既存のPCをシンクライアント化するソフト

 NTTコムウェア(今井郁次社長)は、既存のPCをシンクライアントPCに変えることができるソフト「コムウェアシンクライアント」を発売した。ノベル(堀昭一社長)の「Novell Linux Desktop9(NLD9)」をベースに共同開発した。「CD-ROM、USBタイプ」と「HDタイプ」を用意する。価格はオープン。

 「コムウェアシンクライアント」は、ノベルの「NLD9」をカスタマイズしたソフト。既存PCを使って、OSレベルでより安全性の高いなシンクライアント環境を構築できる。同時に端末の入れ替えなどにかかる費用も削減できる。NTTコムウェアでは約1年間NTTグループでの実験を行い、改良を重ね実用性、信頼性を高めた。

 「CD-ROM、USBタイプ」は、既存のPCをUSBやCD-ROMから起動することで、シンクライアント環境を実現。既存のPC環境を変更は不要で、シンクライアントの利用を終了すれば、通常使用するPCとして使用できる。そのため、シンクライアント・システムの導入検討などを気軽に行える。

 また、自宅のPCを「コムウェアシンクライアント」で起動し、VPN(仮想私設網)で会社のサーバーと接続することで、個人のPCでもシンクライアントを使った安全なリモートアクセスができる。

 「HDタイプ」は、シンクライアントOSをHDDに新規インストールすることで、PCをシンクライアント化するソフト。そのため、シンクライアント環境の組織的な導入ができる。OSやデータのHDDへの書き込みを禁止しているため、企業内データをクライアント端末に保存することができず、デスクワークもリモートワークも安全に行える。

NTTコムウェア=http://www.nttcom.co.jp/
ノベル=http://www.novell.co.jp/

提供:BCN