日本オラクル、CRMビジネス強化で戦略骨子を発表

 日本オラクル(新宅正明社長)と日本オラクルインフォメーションシステムズ(村上智社長)は9月28日、顧客管理(CRM)アプリケーションにおけるビジネス戦略を発表した。SaaS(Software as a Service)型のCRMアプリケーション「Siebel CRM On Demand」の日本でのサービス開始を機に、CRMビジネスの体制を強化し、日本での市場拡大を目指す。

 新規ビジネスでは、金融、通信、ハイテクや自動車などの各種業界向けのソリューションを強化しながら「Siebel CRM」を提案。また、中堅規模企業や大企業の部門内でのCRMの需要に対して「Siebel CRM On Demand」を販売する。「PeopleSoft Enterprise CRM」と「Oracle E-Business Suite CRM」は、既存顧客のシステム拡張、パートナーの保有するソリューションの展開などを中心に対応する。

 また、営業体制を強化し、日本オラクルインフォメーションシステムズにCRMビジネスに関わるすべての営業、セールスコンサルタントを統合する。同組織は、金融、通信、ハイテクや自動車などの各業種向けの専任組織と中堅企業向けの専任組織とし、幅広い市場におけるCRMビジネスを加速させていく。

 さらに、CRM分野におけるパートナーの拡充と、既存パートナーや各業界でのビジネスに特化したパートナーとの協業体制を強化する。CSKシステムズ、東芝ソリューション、日本IBM、日本NCR、NEC、日本ユニシス、日立コンサルティングを中心に約10社の主要パートナーとともにビジネスを展開する予定。同社はCRM分野のパートナーに向けた営業支援プログラムや導入コンサルタント向けの教育などを提供する。

日本オラクル=http://www.oracle.co.jp/
日本オラクルインフォメーションシステムズ=http://www.oracle-is.jp/

提供:BCN