富士通、基幹IAサーバ「PRIMEQUEST」に「Itanium 2」モデル

 富士通は2006年7月19日、インテルの最新プロセッサ「Itanium 2 9000シリーズ」(開発コード名:Montecito)を搭載した基幹IAサーバ「PRIMEQUEST(プライムクエスト) 500シリーズ」3モデルの販売を開始した。世界同時発売。

 「大規模データベースシステム」「基幹システムの再構築」「ERPプラットフォーム」向けのハイエンドサーバ。同日インテルが発表したデュアルコアのItanium 2 9050(1.60GHz)/9020(1.42GHz)を最大32CPU(64コア)搭載できる。

 自社開発のチップセットを採用し、チップ間伝送帯域を1066MHz、CPUとメモリ間バス帯域を533MHzに拡張。「システム性能を従来比最大2.5倍、価格性能比を最大3倍に向上させた」(同社)という。

 仮想化技術では、400シリーズで採用していた「高信頼ハードウェアパーティショニング機能」に加え、システムボードを論理2分割して筐体あたり最大16分割を実現する「拡張パーティショニング機能」(eXtended Partitioning)に対応した。

 また、ミッションクリティカル・ミドルウェア「Interstage Business Application Server」や、SOA対応ミドルウェア「Interstage Service Integrator」、64ビットWindows対応ミドルウェア「Interstage Application Server」など、業務への実装に必要な各種のミドルウェアを用意した。

 対応OSは、Red Hat Enterprise Linux AS v.4、SUSE Linux Enterprise Server 9/10、Microsoft Windows Server 2003。

 最小構成価格は、最大8CPUの「PRIMEQUEST 520」が520万円(税別、以下同じ)、同16CPUの「PRIMEQUEST 540」が2180万円、同32CPUの「PRIMEQUEST 580」が4180万円。8月31日から出荷(SUSE Linux Enterprise Server 10は9月30日から)。2007年度末までに2000台を販売する予定。【Infostand】

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