IBM、Red Hatに続いてSCO GroupをGPLとIBMの特許侵害で反訴

IBMは8月6日夕刻、 Red Hatに続いて( 8月5日の記事)、 SCO Groupに対し、GPL違反とIBMの保有する特許を侵害するという 2点で、SCOが提訴している件と同じくユタ州の連邦地方裁判所に 提訴した。

この反訴は、一連の SCOによる対IBM訴訟に関してのもの。SCOは30億ドルの賠償を求めて IBMを訴えている。SCOの主張は、自社のUNIXライセンスを受けたAIXの技術を IBMがLinuxに加えたことで、SCOのUNIXビジネスにダメージを与えたという ものだが、IBMは一貫としてAIXの中のコードのすべてに関してIBMが所有権を 持つと主張していた。SCOは今週になって、Linuxユーザーから ライセンシング料金を取り立てることを発表していたが、同じく今週には Red HatがSCOを提訴している。

今回のIBMによる提訴は、SCOがLinuxが採用しているライセンスである GPLに反しているということ、さらにSCOのUnixWare、OpenServer、 SCO Manager(リモート管理ツール)、ReliantHA(クラスタリング)の 4つのプロダクトがIBMが保持している4つの特許を侵害していることの 2点に関してのもの。IBMはこの訴状にて、SCOの無差別な攻撃と プロダクトの出荷停止を求めている。つまり、UNIXの知的財産ビジネス を統括するSCOsource部門とUNIX関連製品の部門の両方に対しての 反撃ということになる。

膠着状態が続くと思われていたSCOの対IBM訴訟だが、相次ぐSCOの攻勢に 対する形で事態が動きつつある。