Red Hat、SCOの告訴とGPLソフトウェアの訴訟対策基金設立を発表

Red Hatは8月4日、 The SCO Groupに対して正式に告訴 することを発表した。

この告訴は一連の SCOによる対IBM訴訟に関してのもの。Red Hatの目的は、自社の技術が SCOの知的財産を侵害しないことを実証し、SCOが確証もなく虚偽の声明 によって、Red Hat Linuxとオープンソースソフトウェアの開発プロセスを 攻撃するような訴訟を止めさせることにあるとしている。

さらに、Red Hatは、オープンソースソフトウェアとコミュニティを保護する ために「Open Source Now Fund」という基金を設立し、100万ドルの資金提供 を約束したことを発表した。 この基金は、GPLライセンスの下でソフトウェアを開発する企業や 非営利グループにもたらされた権利侵害等のクレームに対して、 訴訟費用等の法的な経費を支援するもの。

この2つの発表は、前々からRed Hatとして一貫していたSCOに対して攻撃的な 姿勢をさらに明確にし、同時にオープンソースに対して浴びせられた FUDに対して一つの答えを出したものと言える。