昨日の日記は、何のまとまった考えもなしにだらだらと書いたせいか、実に意味の分からない文章になってしまったようだ。いつものことと言えばそれまでだが。
と、少々反省していたら、本日のNewsForgeのJoe Barrの記事(フリー/オープン・ソース・プロジェクト管理の要諦)が妙に私の昨日の日記とリンクしている。
大成功を収めている3つのフリー/オープン・ソース・プロジェクトのリーダーが、一つの意見で一致した——プロジェクトを次の段階へと発展させたければ、プロジェクトを手放し、コミュニティに委ねよ。Perlの作者Larry Wall、Apache ProjectのリーダーBrian Behlendorf、Linuxの作者Linus Torvaldsに、その経緯とその後を聞いた。
この3つの例と同じように、Namazuではその発展と共に高林さんの活動の範囲が狭くなり、Namazu Projectという共同開発に移行したわけだ。この記事では、Linusが下記のようなコメントをしているが、
プロジェクトの中には、誰かが実権を握ってしまって放さず、ほとんど失敗に終わったものや、分裂したものがあります。プロジェクトの運営には非常に微妙なバランス感覚が必要だと思います。深く関与する必要はありますが、自分の判断が最善だと考えてはならない。誰かに決定を任せると決めたら、信頼しなければなりません。
これと同じようにNamazuもその時々の要求等に応じた微妙なバランスで運営され、成長を続けてきたのだと思う。ということで、作者から開発主導権を取るのは負け? 勝ち?という昨日の日記のタイトルだが、結局はそのプロジェクトが成長を続けるために開発体制が変わるのなら、それは誰もが勝ちなのである。