Linus、まだ吠える

Linus Torvalds氏がGPLv3策定プロセスに参加しない理由 (OTP)

正直、ここまで吠えまくって落としどころをどうするつもりなのだろう? Linusが問題点と言っていることはかなりの数の人間も認識してるし、 だからこそ多くの個人や組織が策定プロセスに絡んで何とかならないか 努力をしているのだと思う。GPLプロダクトで最も影響力のあるLinuxカーネル の開発者なら黙っていても大きな影響力を行使できるはずだが、どうも 使い方を間違ってしまっているようだ。これでは、Eben Moglenがそのまま つっ走る口実を与えているだけになるような気がしてしまう。

記事中でもLinusは策定プロセスそのものを批判しているが、まあ確かに Linusの言う通りの傾向がないわけじゃない。けれども、下記に 示すように、

Committee A
Samba, Eclipse, Perl, Apache, SPI, Debian, Gentoo, Google, Red Hat 等の代表者
Committee B
主に企業系代表。主要なベンダーはほぼ網羅。
Committee C
Committee D
Benjamin Mako Hillや八田真行など。よく分からない雑多なメンバー。

A,B,C,Dの委員会にこれだけの面子が集まって策定プロセスに参加している という事実はそれなりに重い。この委員会の役割がうまくまわっているか どうか私は懐疑的には感じているが、それでもここまでビシッと プロセスと組織を作り上げたFSFのやり方がうまかったとしか言えない。