WebAssemblyのスタンダロン・ランタイム「Wasmtime 1.0」公開

 非営利団体Bytecode Allianceは9月20日、WebAssemblyランタイム「Wasmtime 1.0」公開を発表した。

 WasmtimeはWebAssemblyのスタンダロン・ランタイム。Linux、macOS、Windowsで動かすことができる。WebAssemblyをどこでも動かすことを目的に非営利団体Bytecode Allianceで開発されている。Bytecode Allianceは、WebAssembly、WebAssembly System Interface(WASI)などに関連した技術を開発する非営利団体として、Mozillaらが2019年に立ち上げた。WastimeはRustをベースとし、。高速、安全性を特徴とする。WASI標準と互換性があり、C/C++、Python、Go、.NETなどとの統合もサポートする。ライセンスはApache License 2。

 WebAssemblyのスタンダロンのランタイムの必要性について、当初の目的から拡大してブラウザ外で動かすユースケースが出てきていると、マイクロサービスとサーバーレスの広がり、外部コードを動かすニーズなどがあるとしている。特にマイクロサービスとサーバーレスでは、コンテナや仮想マシンなどと比較した時に起動時間などで優位性があるとしている。

 すでにShopify、Fastly、Microsoftらが利用しており、1年2ヶ月間運用環境で動かしているShopifyでは平均の実行パフォーマンスが最大50%改善しているという。

Wastime
https://wasmtime.dev