「LibreOffice 7.4.1」が公開、Mac App Storeでの有償提供も開始
The Document Foundation(TDF)は9月19日(ドイツ時間)、オープンソースのオフィススイート「LibreOffice 7.4.1 Community」を公開した。合わせて、LibreOfficeを米Appleのmac用アプリケーションとして「Mac App Store」で有償提供することも発表した。
LibreOffice 7.4.1 Communityは8月に公開されたバージョン7.4の最初のメンテナンスリリース。新機能として、7.4で対応した静止画像フォーマットのWebPとEMZ/WMZファイルを継続して強化した。BasicマクロまたはPythonスクリプトから呼び出すことができるScriptForgeライブラリで、ヘルプページが加わった。また、Extension Managerで拡張を検索できるフィールドも加わった。これらに加え、Writer、Calc、Impressでも細かな機能強化が図られた。
合わせて、Mac App StoreでのLibreOffice提供も開始した。同じソースコードを土台とするが、App Storeの規則で外部依存性が許可されていないことからJavaは含まず、LibreOffice Baseの機能は限定的なものになるとしている。Mac App StoreでのLibreOfficeはこれまで英Collaboraにより公開されていた。TDFは2021年2月公開のバージョン7.1より導入したCommunity版を中心とする新しいマーケティング戦略の下、コミュニティには無償提供、企業には付加サービスがついた有償バージョンによりFOSSプロジェクト支援を求めるという線引きを進めてきた。今回のApp Storeでの有償公開はそれに沿ったものとなり、TDFは8.99ドル(日本円では執筆時1100円)で提供する。得られた売り上げはLibreOfficeプロジェクトの開発サポートに充てるとしている。
コミュニティ版はLibreOfficeのWebサイトから引き続き無償で入手できる。LibreOffice 7.4.1でもWindows(IntelとArm)、macOS(Apple M1とIntel)、Linuxに対応したコミュニティ版を入手できる。
The Document Foundation(TDF)
https://www.documentfoundation.org
Mac App Storeの「LibreOffice」
https://apps.apple.com/us/app/libreoffice/id1630474372