「HarfBuzz 5.0」が公開、OpenTypeの65kグリフ制限を超えるBEを実装

 フリーのテキストシェープライブラリ「HarfBuzz」開発チームは7月24日、最新のメジャーリリースとなる「HarfBuzz 5.0」を発表した。

 HarfBuzzは、Unicodeテキストをグリフインデックスに変換するテキストシェープエンジン。OpenTypeフォントを主にターゲットとするが、 Apple Advanced Typographyなどもサポートする。Android、Chrome、ChromeOS、Firefox、GNOME、GTK+、KDE、LibreOffice、OpenJDK、PlayStation、Qt、XeTeXなどで利用されている。

 HarfBuzz 5.0は3月に公開されたバージョン4系に続くメジャーリリース。OpenTypeの65k(6万5000)のグリフ制限を突破する初のリリースとなる。  後方互換性のある形でOpenTypeを拡張するBoring Expansion(BE)の下で進めるフォント仕様サポートの取り組みが中心となり、6万5535のグリフのサポートが加わった。

 この中には、バージョン4.0でサポートしたglyfテーブル、GDEF/GSUB/GPOSテーブル、バージョン2のavarテーブルなどがある。AATシェーピングで言語固有のフォームを実装した。COLRテーブルのサブセットも強化した。このほかにも多数の細かな強化が加わっている。

HarfBuzz
https://harfbuzz.github.io