全文検索が加わった「Calibre 6」が登場

 オープンソースの電子書籍管理ソフトウェア「Calibre」開発チームは7月11日、最新のメジャーリリースとなる「Calibre 6.0」を公開した。全文検索がオプションで加わった。

 CalibreはPythonおよびCで実装された電子書籍管理ソフトウェア。電子書籍の閲覧、電子書籍デバイスとの同期、Webからのニュース記事のダウンロードと電子書籍形式への変換、電子書籍エディタなどの機能を備える。Calibre 6は、2020年9月に公開された5系に続く最新のメジャーリリース。最大の特徴は全文検索

 ライブラリにある全ての電子書籍をインデックス化するオプションが加わり、これらのライブラリ全体に対して単語やフレーズで検索をかけることができる。検索バーの左にあるFTボタンをクリックして、ライブラリのインデックスを有効にする必要がある。Apple Silicon、Linux/Armのサポートも加わった。一方で、Qt 6へのアップグレードにより、32ビットCPUがサポートから外れた。また、サポートされていない一部のサードパーティプラグインが動かなくなる可能性があることも留意している。

 このほか、OSの音声変換エンジンを活用する読み上げ機能も加わった。これまで環境変数で設定していたダークモードを設定メニューから設定できるようになった。Calibre 6はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

Calibre
https://calibre-ebook.com