UIを一新、新カラーサイエンスを導入した「darktable 4」が公開

 オープンソースRAW画像編集ソフトウェア「darktable」開発チームは7月2日、最新のメジャーリリースとなる「darktable 4.0.0」を公開した。

 darktableはオープンソースの写真ワークフローアプリケーションおよびRAW現像ソフトウェア。JPEG、CR2、NEF、HDR、PFN、RAFなどの主要な画像フォーマットに対応し、デジタルネガをデータベースで管理し、タグ、画像評価、色ラベルなどで検索できる。色管理としてICCプロファイルをビルトインし、sRGB、Adobe RGB、XYZなどをサポートする。OpenCLサポートによるGPUアクセラレーションのイメージ処理が可能。

 darktable 4.0は2019年12月に初版が登場した3系からのメジャーアップグレードとなる。2021年12月末に登場したバージョン3.8以来、約1600のコミットがあり、586件のプルリクエストが処理されたという。

 新機能として”exposure” と“color calibration”モジュールで、カラーピッカー向けにターゲットの色/露出を定義して保存できるようになった。 ユーザーインターフェイスを刷新し、外観と一貫性を改善した。パディング、マージン、色、コントラスト、配置、アイコンなどが新しくなった。 RGBモジュールFilmicがv6となり、新しいカラーサイエンスを導入した。また、Uniform Color Space 2022(UCS 22)を導入した。ヘルムホルツ-コールラウシュ効果を補うために明度-彩度スキーマを用いるもので、パイプラインのRGBに対して効果的なガマットマッピングが可能になるという。

 性能、OpenCL設定とパイプライン最適化も改善した。設定が端末単位となり、OpenCLデバイスごとにチューニングできるようになった。 このほかにも多数の機能強化が加わっている。

darktable
https://www.darktable.org/