AIコーディング作成支援「GitHub Copilot」がGAに、オープンソースメンテナーは無料

 GitHub(米Microsoft)は6月21日、AI支援のコード作成支援ツール「GitHub Copilot」を個人開発者向けに一般提供(GA)にしたことを発表した。オープンソースプロジェクトのメンテナーや学生は無料で提供する。

 GitHub CopilotはOpenAI Codexを利用して、リアルタイムでコードを提案するツール。数十億行ものコードを使ってトレーニングされており、文脈や規約をもとに提案を行う。

 Neovim、JetBrains IDE、Visual Studio、Visual Studio Codeなどのエディタに対応、エディタの拡張として設計しており、コードやコマンドを打つと次のコード行を提案する。それだけでなく、完全なメソッド、ボイラープレートコード、ユニットテスト、複雑なアルゴリズムも提案できるとしている。提案されたコードや関数に対し、承認、拒否、編集を選ぶことができる。2021年にテクニカルプレビューとして公開、以来1年の間に120万人の開発者が利用したという。Copilotを有効にしたファイルでは、40%近くのコードがCopilotを使って生成されており、今後この比率はさらに上がると予想している。これにより、開発者はより大きな課題を解決したり、ソフトウェアの品質を高めることに時間を充てることができるとしている。

 GAにあたって同社のThomas Dohmke氏は、「ソフトウェアの歴史において初めて、AIが幅広く開発者を支援してコードを書き、完成させることができる」と記している。過去にコンパイラやオープンソースが台頭したように、AI支援のコード作成ツールが土台からソフトウェア開発を変えると信じている、と続けている。

 Copilotは、個人開発者は月額10ドル、または年間100ドルで利用でき、60日の無償トライアルも用意する。オープンソースのメンテナーは、12ヶ月間無料でアクセスできるクレジットを受け取ることができる。学生も無料、「GitHub Student Pack」に応募する必要がある。

GitHub Copilot
https://github.com/features/copilot